グリーンボンド市場が過去最高の2兆ドル規模に到達、2025年の成長を牽引
国際資本市場協会(ICMA)の最新レポートによると、世界のグリーンボンド発行額が2025年10月時点で累計2兆ドルを突破し、過去最高を記録した。この成長は、欧州連合(EU)の企業サステナビリティ報告指令(CSRD)の完全施行と、各国政府による気候変動対策への資金調達ニーズの高まりが主な要因とされている。特にアジア太平洋地域での発行が前年比45%増と顕著な伸びを示しており、中国と日本が市場を牽引している。専門家は、2026年にはさらに3兆ドル規模への拡大を予測しており、機関投資家の関心も一層高まっている。グリーンボンドの資金使途は再生可能エネルギープロジェクトが全体の60%を占め、次いでエネルギー効率化、クリーン交通が続く。金利面でも従来の社債と比較して遜色ない水準を維持しており、投資家にとって魅力的な選択肢となっている。
記事提供
Bloomberg ESG
公開日
2025-10-31